趣旨

走査型トンネル顕微鏡やブレーク接合法など、最新の実験計測手法を用いる事により一本の分子の電気伝導特性やその温度依存性、更にはスピン輸送特性や熱伝導度など、バルク物質で計測されている物理量を殆ど全て実験計測できるようになってきています。計測実験と理論シミュレーション、更には合成化学が協力し合う事により「単一分子」の電気、磁気、熱的な特性が着々と解き明かされつつあります。一方、未来技術的な観点からこれらの「単分子素子」をネットワーク化・組織化する事により応用技術につなげようとする動きが現れており、分子構造と電気特性の揺らぎを利用したネットワーク情報処理を目指し、またそれらの研究を脳科学における成果を利用して展開しようという機運が、化学を中心に物理、電子工学、情報科学や脳科学の協力を得て、世界に先駆けて日本から巻きおこっています。今後、対象を簡単な分子に留まらず、複雑な有機分子や、遷移金属複合系 等々に拡げ、これらの研究を大きく展開する為に「分子アーキテクトニクス研究会」を設置し、意を一にする研究者の参加を広く募ります。どうぞ研究会にご参加下さい。